SANADAHIMO COLLECTION
真田紐は、経糸と緯糸を織機で織った織物で、世界一細い織物とも呼ばれています。横糸を強く打ち込みながら織られるため、ほとんど伸縮性がなく一旦縛ると解けにくく、丈夫なことから武士や庶民の暮らしの中で広く使われてきました。名前の由来は、戦国武将の真田昌幸、幸村が使用したためその名がついたともいわれています。
茶道具を収納する桐箱にかかる紐としてずっと身近にあった真田紐。 見覚えのある紐をその名前とともに認識したのは三十数年前のこと。 家業の家具製造で、屏風を製作するにあたり紐蝶番の材料として仕入れた時でした。 ちなみに紐蝶番は紐を用いて建具を支え開閉できるようにするちょうつがいです。 伝統的に屏風などに使われてきました。 サンプルとして届いた様々な色や柄の真田紐。 きっちりと織り上げられた佇まいに魅力を感じました。 それから十数年後、真田紐の需要が減り生産者は数少なくなったと聞いた時、 さみしいと同時に諦めの気持ちがすぐに追いかけてきました。 家具や伝統工芸でも身近な多くのものが無くなっていくのを目の当たりにしてきたからです。 それでもこの紐を生かしたいとネックストラップを作ったのが真田紐にのめり込むきっかけでした。目についたものを真田紐に変換したらどうなるか?そればかり考える日々が始まりました。 気づけば15年、やり続けてきて真田紐を未来に残したいと思いは膨らみます。
贈り物用にギフトラッピングも承っております。(有料)